【REPORT】11/1(SUN)豊洲野音CARNIVAL 2日目

いよいよ11月。秋の豊洲野音CARNIVALは初めての“2日目”を迎えました。
(春の第1回開催時は1日のみの開催だったのです!)

全国的に今年一番の寒さとなり、会場も冷え込んだ前日のハロウィンとはうってかわって、この日は朝から快晴!まっすぐに会場を照らす秋晴れの日差しとともに今日もブラジリアンパーカッションのRISOが開場から50分ほど、来場する方々をお出迎えしました。RISOが生み出すリズムと一緒に踊り始める人も多く、会場はカーニバルモードへとスイッチが入ります!

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MATSURI STAGEのトップバッターはInterFM897でもおなじみの植田真梨恵。よく響く歌声が届けられると、日曜の午前中にゆったりモードだった会場も一気に目覚めていきます。そして正午、YAON STAGEにはCzecho No Republicが登場!男女混声ボーカルのフレッシュな5人が奏でるサウンドは秋の青空をさらに晴れ渡らせてゆくような爽やかさに満ちあふれ、その音に引き寄せられてどんどんステージ前に人が集まり始めます。上昇する気温ともシンクロして、この日の豊洲野音CARNIVAL会場全体が急速に温まり始めました!

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その後、MATSURI STAGEに登場したGAKU-MCは、じつは豊洲野音のお隣りにあるフットサルコートを運営する、音楽とサッカーを愛する団体「MIFA」のメンバーでもあります。そんなご縁もあるなかで、今日はMIFAがサッカーゲームを豊洲野音会場内で展開中。GAKUさんにとってはホームとも言える場所でのコールアンドレスポンスも生まれる開放的なステージは、夏の名残りをも感じさせてくれました。

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Polarisは最高のダブサウンドで日曜の昼下がりを彩り、お酒を片手にゆらゆらと楽しむ大人のための気持ちのよい時間。お次に登場した小林太郎はライブハウスで鳴らすロックサウンドが持ち味のアーティストですが、今日は日中の野外ということで普段とはひとあじ違うアコースティックなサウンドで会場を魅了します。(こんなシチュエーションもいいな、と太郎さんが感じてくれていれば嬉しいです!)

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その後、YAON STAGEに藤井フミヤが登場すると「待ってました!!!」とばかりに会場全体から湧き上がる歓声!「今日は右手を骨折していてギターを弾いたり踊ったりできないのでゆったりとした曲を」と前置きしたフミヤさん。その後は誰もが口ずさむことのできる「TRUE LOVE」や「ANOTHER ORION」を披露し、豊洲野音全体がこの時ばかりはしっとりと聴き入るモードに切り替わっていたのが印象的でした。とっても贅沢な時間でしたね。

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もう11月ということで、15時頃には既に太陽の光が傾き始めるわけですが、本日このスペシャルな時間に登場したのはRickie-GとOVERGROUND ACOUSTIC UNDERGROUND。しかもOAUのステージには以前の約束のとおり(【大宮エリー &TOSHI-LOW】豊洲野音CARNIVALについて、連続出演の2人が語る!
)大宮エリーが登場し、なんと昨日の自身のステージに続き、ステージ脇にてライブペインティングを披露!夕陽をふんだんに臨むことのできるこの豊洲の臨海エリアと彼らのサウンドにインスパイアされた、どこか懐かしくもキラキラと輝く1枚の作品が完成しました。

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サンバ隊が二度目のカーニバルで会場に熱をもたらし、RISOがワークショップの集大成としてお客さんとのセッションステージを大成功に終えた頃、今日もキャンプファイヤーが着火。ここからが豊洲野音CARNIVALの真骨頂、美しい夜の訪れです。徐々に暗くなる会場内でDachamboが人々を思う存分に踊らせてくれた後は、佐野元春and The Hobo King Bandが登場。佐野さんはこれからのInterFMへの期待も語りながら、東京の夜景とともに大人のロックステージで魅せます。

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MATSURI STAGEとYAON STAGE、それぞれのラストを飾ったbirdとCaravanはふたりとも、自身がいまステージから見ている夜景の美しさを何度も口にしていたことが印象的でした。毎年、夏には多くの野外フェスに出演するCaravanにとって、今日の豊洲野音CARNIVALがおそらく今年は最後の野外になるはずと前置きしたうえで「今年もいろんなところへ行ったけれど東京は東京でユニークだよね」とも。東京の夜景は、それぞれにとらえかたは違っても、やはり誰にとってもスペシャルなものであることに相違はないはずなのです。

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エンディングステージは、キャンプファイヤーを囲みながらの展開となった秋田の西馬音内盆踊り。日本三大盆踊りのひとつを見ながら、あるいはともに輪に入り踊りながら、カーニバルの余韻を楽しむ人々が多く残ってくれました。…と、同時に会場内のInterFM897ブースではなんと大宮エリーさんによる「スナックエリー with TOSHI-LOW」までも開催!飛び入りでOAUからRONZIさんや、Polarisのオオヤユウスケさんも参加し、お客さんにはおでんやお酒がふるまわれるという会場内での打ち上げ的、幸せな空間が最後まで続きました。

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1年のうちに2回も開催することができた豊洲野音CARNIVALですが、じつはまだ2015年の春に生まれたばかり。このカーニバルは、すべての出演者、そして来場者の皆さん、また出店のみなさんと主催者まで含め、その領域を越えあいながらつくりだす、まったく新しい祝祭、すなわちカーニバルです。

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会場から海を挟んですぐの場所に広がる都心の景色によって呼び起こされる都会的な感覚がある一方で、「灯—AKARI—」によるファイヤーパフォーマンスやキャンプファイヤーの火をぼんやりと眺めたり、あるいは暖を取るために火を囲みながら聴くアコースティックステージの音に身を委ねたり。そもそもキャンプファイヤーの薪割りを来場者の皆さんにも体験してもらったり。どこか木々溢れる場所を思わせるようなオーガニックな感覚を都会のど真ん中で体験してみることで、私たちの暮らす未来をちょっとでも想う時間になっていれば嬉しいです。また、音楽の新旧やジャンルの違いはもちろん、文化的背景の異なる踊りやリズムをカーニバルステージでギュッと凝縮して体験することで、きっと普段は触れることのできない新たな感覚も得ることができたのではないでしょうか?

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また次回開催の運びとなった際には、一緒に祝祭の空間を楽しみに来ていただきたいです!今回参加された方も、興味を持ってくださった方へも感謝を込めて、このレポートをお届けしました。皆さんからの感想もお待ちしています!